Cloudflare DNSを使う
はじめに
今後のWebサイト運用のために、Cloudflare DNSの利用を強く推奨します。Cloudflare DNSは、ドメインのネームサーバーをCloudflareに変更することで、様々なメリットを享受できる無料のサービスです。
ドメイン移管は不要です
ドメインそのものを移管する必要はありません。ネームサーバーの設定を変更するだけで、現在のドメイン管理会社(XServerドメインなど)はそのまま利用できます。
実行する作業のイメージは、以下の通りです。

Cloudflare DNSを使うメリット
Cloudflare Pagesで独自ドメインを設定する際、DNSレコードが自動的に追加されます。手動でのDNS設定が不要になり、設定ミスも防げます。
Cloudflareのグローバルなキャッシュネットワークにより、世界中のユーザーに対して高速なページ配信が可能になります。
DDoS攻撃からの保護、SSL/TLS証明書の自動発行、ボット対策など、多層的なセキュリティ機能が無料で利用できます。
注意事項
ネームサーバー変更後の設定について
ネームサーバーをCloudflareに変更した後は、サブドメインの追加やDNSレコードの変更など、すべてのDNS関連の設定をCloudflareの管理画面で行う必要があります。元のドメイン管理会社の設定画面では変更できなくなる点にご注意ください。
よくある質問と補足情報
Q: ドメインを移管する必要がありますか? A: いいえ、ドメインの移管は不要です。ネームサーバーの設定だけをCloudflareに変更します。
Q: Cloudflareでドメインを取得できますか? A: できますが、「.jp」などの一部のTLD(トップレベルドメイン)は取得できません。ドメインの取得・管理には、XServerドメインなどの利用をおすすめします。
Q: 現在のWebページやメール設定に影響はありますか? A: 正しく設定すれば影響はありません。既存のDNSレコードをCloudflareにコピーし、ネームサーバーを変更するだけです。
Q: 不安がある場合は? A: サポートまでお気軽にご連絡ください。設定のサポートをいたします。
Cloudflare DNSの設定手順
Cloudflareアカウントの作成
- Cloudflareにアクセス
- 「Sign Up」をクリックしてアカウントを作成
- メールアドレスとパスワードを入力して登録
サイトの追加
- Cloudflareダッシュボードで「Add a Site」をクリック
- あなたのドメイン名(例:
example.com)を入力 - Freeプランを選択して「Continue」をクリック
DNSレコードのスキャンと確認
- Cloudflareが既存のDNSレコードを自動的にスキャンします
- スキャン結果を確認し、必要に応じてレコードを追加・編集
- 重要なレコード(A、MX、TXTなど)が正しくコピーされているか確認
ヒント: メールサーバーを使用している場合、MXレコードが正しくコピーされているか特に注意してください。
ネームサーバーの変更
- Cloudflareが提示する2つのネームサーバー(例:
xxxxx.ns.cloudflare.comとyyyyy.ns.cloudflare.comなど)をメモ - ドメイン管理会社(XServerドメインなど)の管理画面にログイン
- ネームサーバー設定ページを開く
- 既存のネームサーバーをCloudflareのネームサーバーに変更
- 変更を保存
反映には時間がかかります: ネームサーバーの変更は、最大24〜48時間かかる場合があります。
設定の確認
- Cloudflareダッシュボードに戻り、「Done, check nameservers」をクリック
- ネームサーバーの変更が完了すると、Cloudflareからメールで通知が届きます
- DNS設定が正常に動作しているか、サイトにアクセスして確認
まとめ
Cloudflare DNSの設定により、Webサイトの運用がより簡単・高速・安全になります。設定は初回のみで、その後は自動的にメリットを享受できます。
設定に不安がある方や、サポートが必要な方は、遠慮なくサポートまでご連絡ください。